Accessの販売管理システム - 請求締め処理とは

Accessで作成された販売管理システム(全体仕様)にある「請求締め処理」って何?

一か月分の納品書(売上伝票)を集計して、請求書を印刷することだよ。
締日の設定などは、顧客登録画面の[売上設定]タブからおこなえるんだ。
(メインメニューの[売上]タブにある[請求処理]ボタンから開くことができるよ)


①顧客を選択してから、②「締め年月」を指定、その後、③[締め処理実行]ボタンをクリックすると、締め処理が実行されます。締め処理が実行されると請求額などに、金額が表示されます。
今回請求額の計算式は下記のとおりです。
前回請求額(前月の今回請求額)-当月入金額-当月調整額+当月売上額+当月消費税額

前回請求額は、前月の今回請求額なんだね。初回の締めの場合はどうなるの?

鋭いしつもんだね。その場合は、前回請求額を手入力する画面が表示されるよ。


初回の締めだけ「前月請求額」を手入力すれば、それ以降の月の締めは自動的に繰り越されていくんだね。

そのとおりだよ。締めが完了すると、計算結果が表示されるよ。


本当だ。1か月分の合計額が表示されるんだね。

そうだよ。後は、[印刷]ボタンをクリックすると、請求書を印字できるんだ。印刷したりPDFに出力して、そのままメール添付で顧客に送信もできるよ。


1ヶ月分の売上伝票の明細が印字されるんだね。

その他の請求書の印刷サンプルはこちらを参照してね。
無料でも利用できる便利な販売管理システム(売上仕入在庫管理ソフト)は下記から取得できます。
Accessの便利な使い方

ところで、「締め年月度」指定で[+]ボタンや[ー]ボタンをクリックすると、月が替わっていくけど、どんなプログラムが書かれているの?


簡単だよ。DateAdd関数を利用するんだ。
1ヶ月加算 DateAdd(“m”, 1, date)
1ヶ月減算 DateAdd(“m”, -1, date)
第一引数で年や月などの計算単位を指定し、第二引数で加算する値を指定して、第三引数に加算元の日付(日付の値をもっているコントロールでも可)を指定するんだ。
第一引数 | |
---|---|
yyyy | 年 |
m | 月 |
d | 日 |

例えば、DateAdd(“yyyy”, 1, “2022/01/01”)を実行すると、「2023/01/01」が戻ってくるよ。
参考:DateAdd(“m”, 1, “2022/01/01”) → 2022/02/01
DateAdd(“d”, 1, “2022/01/01”) → 2022/01/02

年や月や日を足したり引いたりするときには、DateAdd関数を利用すればいいんだね。
月末は、月によって28~31日の範囲で変わります。では、ある月の月末を求めるにはどうしたらよいでしょうか。答えは、月末を求めたい月の翌月1日から-1日を引く計算となります。例えば、今月の月末を求めたい場合は、下記のようになります。
Dateadd(“d”,-1,format(Dateadd(“m”,1,Date),”yyyy/mm/01″))
もっと詳細な設定を知りたい場合、Accessで作成された販売管理システム(売上仕入在庫管理管理ソフト)のソース公開版がお勧めです。
コメント